特別公開の大徳寺本坊を訪れる
青空の下,大徳寺までお散歩
2月最初の週末の土曜日は青空の広がる晴天。家族3人でお散歩がてら特別公開されていた大徳寺本坊を訪れる。
大徳寺とは
大徳寺は,京都市北区にある臨済宗大徳寺派大本山である。鎌倉末期に大燈国師宗峰妙超が紫草の繁る洛北の野原に大徳という小庵を開創したのに遡り,その後,花園・ご醍醐両天皇の帰依を受けて勅願所になり,1326年の法堂完成と同時に現在の龍宝山大徳寺と命名されたという。
京都でも有数の規模を有する禅宗寺院で、境内には仏殿や法堂をはじめとする中心伽藍のほか,24か寺を超える塔頭(ただし,うち2つの塔頭は境内の外に所在)が立ち並ぶ。応仁の乱で焼失後,一休さんこと一休禅師が,その再興に力を尽くした寺としても知られるほか,千利休により現在の2階2層となったその山門(重要文化財)は,この楼上に利休木像を置いたことから秀吉の逆鱗に触れ,利休切腹の事態を招いたといういわくつきのものである。利休とのつながりに象徴されるように,茶道とのつながりが深く,毎月28日の利休の月命日には,寺の中に多数あるいずれかの茶室で月釜の茶会も催されるという。
大徳寺本坊の特別公開(3月18日まで)
大徳寺の塔頭の中には,一般公開されているものもあるが,本坊は,普段は一般公開されていない。そんな本坊が2019年1月10日から3月18日まで第53回京の冬の旅の一環として特別公開されると知り,訪れることにした。
特別公開期間中の土曜日ということで,混雑も覚悟したが,行ってみるとパラパラと人が来る程度であった。料金は大人1人600円である(なお,写真撮影は,庭も含め一切禁止。御朱印(予め書かれたもの)も300円でいただける。)。
中に入ると国宝の方丈の一角に座り,案内係の方の丁寧な解説を聴きながら,その前庭(特別名勝とされている枯山水の庭)とその奥に建てられた国宝の唐門(寿楽第の遺構を移建したもの)を鑑賞。続いて,方丈の襖絵を一部屋ずつ見て回る。襖絵84面は狩野探幽齋筆で重要文化財とのこと。一部,日の光に焼けてしまって退色している部分もあったが,多くの襖絵は描かれたころの状態がよく保存され,多様なモチーフを墨のみで巧みに描き出した探幽の水墨画を楽しむことができた。
その後,方丈の東庭(これも特別名勝)等を鑑賞し,本坊の見学を終了。短いながら,案内係の丁寧な解説つきでゆっくりと楽しむことができた。
しょうくんの反応は?
入ったころから眠そうな顔をしていたしょうくんだが,案内係の方の説明にも耳を傾け(?),最後まで眠らずに見学を終えることができた。
つい先日,下賀茂神社を訪れたしょうくんだが,お寺を訪れるのは,実は,初めてのことだ。今回も,普段生活している空間とは異なる神聖な雰囲気を感じたのか,終始,神妙な顔をしていた。
京都に住んでいる限り,思い立ってすぐに数々の歴史ある神社仏閣を訪れることができる。しょうくん,これからもいろいろなお寺や神社に一緒に行こうね。そして,いつか,しょうくんと仏像や寺社建築について語り合ったりすることができる日がくれば楽しいだろうな・・・(夢想)。
(^^♪ しょうくん生後1年か月 育児休業5か月目