100%育児中心。それでも,やっぱりママにはかなわないのかー育休パパの悲哀
【夜中に何度も目を覚ます】
しょうくんは,ここ数日,理由は不明であるが,夜,一旦眠りについてから,夜中や早朝に,度々目を覚まして大泣きする。抱き上げたいのをしばらく我慢して,少し時間がたてば泣き止んで,再び寝てくれるのであればよいのであるが,なぜか目が覚めるとベッド上にお座りをして泣いている。仕方なく抱き上げてあやしたり,ベッド上に横にして手を握ったりもするのだが,一度,お座りの体勢になるほどの覚醒度合いであるから,すんなりと眠りの世界に戻ってくれることはまれである。
こうなってくると,パパもママも寝不足である。一番睡眠が深くなるタイミングに,激しい鳴き声で起こされてしまうと,その後,深い眠りを得ることはほぼ不可能である。そんなことがあっても,しょうくんは,きっちりと午前5時半から6時頃には目を覚まし,いかにあやそうとももはや再び眠りにつくことはほとんどない。パパは元々朝が大の苦手。寝不足がたまる中,遅くとも午前6時半ころまでには,既に元気いっぱい,テンションの高いしょうくんとともに起床するのは,相当つらい。
【昨日はぐっすり寝てくれると思っていたが】
昨日は,ママのいとことそのお嬢様が遊びに来てくれて,しょうくんもきゃっきゃとはしゃいでいたから,相当疲れたはず。これは,ぐっすり朝まで眠ってくれるだろうと思ったが,そうは問屋がおそらなかった。昨日も,しょうくんは,夜中に何度も目を覚まし,大きな鳴き声でパパとママの睡眠を切り裂いた・・・。
【パパの抱っことママの抱っこは違うのか・・・?】
あまりの激しい鳴き声に耐えかねて,自分のベッドから飛び起きて,ベビーベッドに向かい,転落防止柵を下すと,しょうくんを抱き上げる。少しは落ち着くかと思いきや,さらに泣き声のボリュームを上げて泣き続ける。それだけでなく,体をエビぞりにして,パパの抱っこから逃れようと大暴れ。なんとか落ち着かせようとゆらゆら揺らしたり,「大丈夫だよ」と声を掛けたりしても効果はなく,しょうくんは再び眠りにつくどころか,興奮状態になってしまった・・・。
そんなとき,ママが両手を差し出す。抱っこを代わるというのだ。パパがこれだけ抱っこしてあやそうとしても泣き止まないのだから,ママに代わったって同じこと,そう思いつつもしょうくんをママに託す。
すると,ものの2,3秒でしょうくんが,泣き止むではないか!!これはいったいどういうことなのか!
【思い出された先輩の言葉】
驚きとショックの中で思い出されたのが,子育て経験のある女性の言葉。
「育休に入って子育てに専念するからといって,ママに勝てると思ったら大間違い。赤ちゃんは,生まれる前からずっとママの体の中でママの心臓の鼓動を子守り歌のように聴き,ママとともに,ママのリズムで育ってきているのよ。ママに抱っこされれば,ママの温もりを感じつつ,一番安心できる子守り歌(心臓の鼓動)を聴けるのだから,赤ちゃんはとっても落ち着くの。パパがいくら頑張ったところで,同じ子守り歌を歌うことはできないし,ママとの差は埋められない。ママに対抗しようなどという大それた考えは持たないに越したことがない。」
【なるほど,と思いつつも・・・】
なるほどそういうものなのかな,と思いつつも,もやもやは消えない。勿論,勝ち負けの話ではないということも重々承知しているものの,心の奥底では,育休を取って100%育児に専念し,共に時間を過ごしている以上,ママの抱っこもパパの抱っこも同じはず,という思いが根強く残っている。しょうくんは,昼間には,パパの足にからみつき,よだれをつけまくり,抱っこすれば嬉しそうに笑うじゃないか。パパがしょうくんのことを大好きなのと同じく,しょうくんも,きっとパパのことが大好きなはず。夜中に目を覚ましたときだって,パパの抱っこで安心してくれてもいいんだよ。そんな思いを断ち切れないのである。
とはいえ,現実は,ときに残酷である。昨日の夜中のことだけでなく,それ以前にもパパの抱っこで大泣きしていたしょうくんが,ママに抱っこされた瞬間に落ち着いて泣き止んだことはあった。
やはりママにはかなわないのか。まだ,現実を受け止めきれずに,切なさを募らせる新米パパであった。
(^^♪ しょうくん生後10か月 育児休業2か月目